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ネイチャー&サイエンスカフェVol30
上野・国立科学博物館の企画展「バイオロギングサイエンス:動物目線の行動学」、やっと見てきました。
バイオロギングサイエンスの成果と可能性にワクワク!
3月4日(日)まで。http://www.kahaku.go.jp/event/2011/12biologging/
さてネイチャー&サイエンスカフェ、今年もそろりそろりと参りまする。
まずは3月26日、不思議な笹・竹のお話から。
詳しくはネイチャー&サイエンスカフェのページへ。
東工大サイエンスカフェ
東工大のサイエンスカフェに行ってきた。
テーマは「香りの不思議サイエンス」。
授業の一環として開催されたもので、
学生さん達がいろいろ工夫を凝らし、
実際に香りを嗅いだり、参加者同志が意見を交換しあったりと、
親しみやすく、和やかで、楽しいひとときを過ごす。
左官屋さん
くまりた設計工房が手がける木造住宅の壁の一部は土壁にするということで、
壁塗りのお手伝いに行く。
荒木田土と稲藁ーこれには私が刈り取った白馬の田んぼの稲藁も入ってるーを混ぜて竹小舞に塗り付ける。
私は以前ストローベイルハウス作りをほんの少し手伝ったことがあったが、
壁塗りはしていないので、初めての体験。
始めのうちはなかなかうまくいかなかったけれど、
それでもやっていくうちに少しずつコツがつかめてくる。
そうすると楽しくなってくるもので、
なんでもそうだろうけど、身体を使うことの面白さを感じる。
身体を使って技術を磨いてきたのがプロの左官屋さん。早い・きれいのさすがの職人技!
これは内側から見たところ。
施主ご夫婦はじめ、友人知人が手伝って暗くなる前に無事終了。
その場小説
いしいしんじさんの「その場小説」をようやく体験する。
「その場小説」とは何か。
読んで字の如し、ある日ある時その場所で、小説を書き朗読するのです。
今回は、築100年の日本で一番古いオフィスビルのなかにある画廊が会場。
弟・孝典さんの写真展でライブライティング&リーディングです。
鉛筆削りでくるりくるりと削った鉛筆を持ったしんじさんはおもむろに書き&話しはじめます。
母屋から長い渡り廊下をお手洗いに急いでいたのに、
途中の脱衣場の鏡を通り抜けて横浜の古いオフィスビルにやってきてしまったのは、
8歳の孝典君。
孝典さんの「にお」の写真と、しんじさんの「にお」の記憶、
今現在と過去を同調させためくるめく物語はスピードも淀みなく、
しんじさんはまるで自動書記のように白い紙に言葉を書き連ねていきます。
言い直し書き直し無し。
あとで聞いたら、それやっちゃうとぐずぐずになっちゃうからと。
でも、しまった違うんだった、って思うことないの?と更にたずねたら、
そういう時は、しまった違うんだった、って書くのだとか。
なるほど。
その場小説はA4の紙6枚で大団円。皆にコピーが配られてお土産になる。
続いて孝典さんとしんじさんとで、「にお」のこと、おばあちゃんのこと、
従姉妹や長兄におどかされた話。その兄・康裕さんはみんなと一緒に笑ってる。
「にお じかんのかたち。ひかりのこえ。」
孝典さんの写真に真にふさわしい、素晴らしいコピーは康裕さんの作品です。
写真・言葉・小説、三者三様の「にお」でした。
石井孝典写真展「にお じかんのかたち。ひかりのこえ。」
「にお」とは香川県仁尾町のこと。
である以上に、懐かしいお祖母ちゃんの家のこと。
おばあちゃんが嫁いできて、お母さんや叔母さん達が生まれ育った家、
夏休みの度に兄弟やいとこ達と過ごした家、今はもう誰も住んでいない家の、
三間続きの座敷や籐椅子のある広縁、手水鉢、座敷から見る中庭、土蔵の屋根・・・。
静かでありながら、積み重なった時間を感じる濃密な写真一枚一枚に引き込まれる。
前回の写真展はトルコの国技、ヤール・ギルシュルレ(トルコ・オイルレスリング)がテーマ。
それに孝典さんといえば、ポートレートのイメージがあったので、
今回の写真展で、新たに別の世界を見ることができて良かった。
そしてもっといろいろ見てみたいと思わされた写真展でした。
横浜のギャルリーパリで6日まで。
http://www.galerieparis.net/coming.html